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 体育科教育学と教師教育の探究Professional Development of PEor & PETEor
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​ 岩田の研究を大別すると,大きく3つの側面があると思います。

 第1は,体育科教育学です。体育科教育学とは,「体育授業を中心とする体育実践の改善を目的として行われる研究分野」(高橋,2010)です。とくに体育科教育学の中でも,「体育科のカリキュラム論」「教授・学習指導論」「体育科教育学の研究方法論」と関するトピックに着手しています。そして、第2の側面である授業研究は、体育科教育学の中でも、より実践と理論の架け橋になれるような実証研究や開発研究に着手しています。しかし、授業の善しあしや子どもたちの学習成果に影響を及ぼすのはやはり教師です。第3の側面は、そのような教師の成長に着眼した研究に力点をおいています。

 もちろん、3つの側面は相互関係にあり、体育教師の職能成長(professional development)や(保健)体育授業の質保証を中核に据えています。体育教師の仕事は,多岐にわたっており,学校の中で求められる役割も様々です。こうした状況を踏まえて,よりよい保健・体育授業の解明や教師の成長を軸としながらも,体育教師としての学級経営や部活動指導などについても探究しています。以下に,これまでの代表的な研究成果を掲載しています。ご笑覧ください(●:査読付学術論文)。

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 □ 体育科教育学(スポーツ教育学)に関する研究業績 New

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 ○佐藤甲斐・岩田昌太郎(2020)「withコロナ」時代の保健授業を切り拓く.体育科教育 7月号:53-55.

 ●生関文翔・岩田昌太郎(2019)小・中学校教員におけるリズム系ダンス指導の悩み事に関する調査研究 : 性別・校種・
  ダンス指導歴および教職経験年数の差異をてがかりに.日本教科教育学会,42(1):65-74.

 ○岩田昌太郎・赤松一成(2019)双方向の能力が高まる”体育×英語”の授業―「体育手段論」を超えて.
  体育科教育6月号:26-29

 ○岩田昌太郎・中山泉・川口諒・正木志歩・有馬尊・濱本想子・則清陽香・中川昂・室本佳祐・佐藤由惟(2018)
  体育授業は学級経営にどのような影響を及ぼすのか : 初任の小学校教員を事例として. 学校教育実践学研究,24:175-185.

 ○岩田昌太郎・齊藤一彦・伊藤真・三村真弓(2018)グローバル人材育成に資する教科連携型のContent and Language  
  Integrated Learning(CLIL)の実証研究 : 中学校における技能教科のパイロット・スタディ.広島大学大学院教育学研究科共
  同研究プロジェクト報告書,16:31-40.

 〇岩田昌太郎(2017)「投」が追加される陸上運動をどう展望するか-「THROW」の視点から-.体育科教育6月号,
  65(7):40-43.

 〇岩田昌太郎(2016)スポーツと教育-教育が果たす役割とは-.体育の科学,66巻 5月号:327-334.

 〇岩田昌太郎(2015)体育科教育編-グローバル化における体育の役割-.学校教育,第1175号:pp.64-67.

 ○岩田昌太郎・前田一篤(2013)国際バカロレアの中等課程プログラム(MYP)における体育科の特徴と展開.
  広島大学大学院 教育学研究科紀要 第二部(文化教育開発関連領域),61:275-283.  

 〇岩田昌太郎・花谷祐輔・柿手祝彦・嘉数健悟(2011)体育における中学生のメタ認知の実態に関する調査研究
  -質問紙の開発
の試み-.広島大学大学院教育学研究科紀要第Ⅱ部(文化教育開発関連領域),60:237-242.

 ●竹内俊介・岩田昌太郎・嘉数健悟・二宮亜紀子(2011)バスケットボール授業における認知的トレーニングの有用性.
  広島体育学研究,37:11-17.

 ●二宮亜紀子・岩田昌太郎・嘉数健悟・竹内俊介(2011)体育授業における電子黒板の効果に関する事例研究
  -跳び箱運動に着目して-.広島体育学研究,37:26-34.

 ●嘉数健悟・岩田昌太郎(2010)中学校保健授業におけるポートフォリオ評価を用いた事例的研究.日本教科教育学会誌,33

  (1):1-10.

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 □ 体育教師教育に関する研究業績 New

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 ●白石智也・岩田昌太郎・齊藤 一彦(2020)ウガンダ共和国における授業研究を用いた体育教員研究会の効果の検討:New

  World Kirkpatrick Modelを適用した研修評価.体育学研究, 65(1):125-141.

 ●濱本想子・岩田昌太郎・齊藤一彦(2020)体育科教育実習生の「授業における知識」の特徴と変容に関する事例研究:協議会
  でのリフレクションに表出する「授業における知識」に着目して.体育学研究,65(1):53-71.

 ○岩田昌太郎・濱本想子・白石智也・嘉数健悟(2020)日本における教員養成の質保証の現状と課題:国内の研究動向

  からみる今後への示唆.広島大学大学院 教育学研究科紀要 第二部(文化教育開発関連領域),68.  

 ○濱本想子・大坂遊・草原和博・岩田昌太郎(2020)A.SwennenとK. Smithの教師教育者の専門性開発論.

  広島大学大学院 教育学研究科紀要 第二部(文化教育開発関連領域),68.  

 〇木原成一郎・大後戸一樹・岩田昌太郎ほか5名(2019)海外の教師教育者と日本の教師教育者の違い:―校内研修における

  実務家教員の指導助言の内容からみる教師教育のあり方について―.体育科教育学研究 35(1), 59.

 ○岩田昌太郎・齊藤一彦・草原和博・川口広美(2019)Becoming a Teacher Educator in Japan:教師教育者の力量形成に

  資するワークショップ型研修の効果とself-studyの観点から.広島大学大学院教育学研究科共同研究プロジェクト

  報告書,17:17-26.

 ○岩田昌太郎・濱本想子・中川昂・室本佳祐ほか3名(2019)「授業構想力」からワークショップ型校内研修の成果をいかに

  俯瞰するか ―X市中学校保健体育部会の研修を事例として―.学校教育実践学研究,第25巻:127-137.

 ●岩田昌太郎・草原和博・川口広美(2018)教師教育者の成長過程に関する質的研究 ―TAの経験はアイデンティティ形成
  にどのように影響を与えるか―.日本教科教育学会誌,第41巻1号:35-46.

 ○岩田昌太郎・久保研二・生関文翔ほか5名(2015)教員養成におけるeポートフォリオ・システムの実態と課題に関する
  事例研究 ―日米の2つの大学を比較検討して―.学校教育実践学研究,第17巻:169-174.

 ○岩田昌太郎・齊藤一彦・前田一篤ほか3 名(2014)修士課程段階におけるアクションリサーチ型実習の効果に関する事
  例的研究-保健体育科実習生の授業についての知識と教授技術の変容に着目して-.学校教育実践学究,20:141-151.
 
木原成一郎・久保研二・大後戸一樹・岩田昌太郎・徳永隆治・林俊雄・村井潤・加登本仁・嘉数健悟(2014)小学校における
  体育授業の力量形成を促す現職研修に関する研究.学校教育実践学研究,20:115-124.

 ●嘉数健悟・岩田昌太郎(2013)教員養成段階における体育授業観の変容に関する研究-教育実習前後に着目して-.
  体育科教育学研究,29(1):35-48.

 ○岩田昌太郎・加登本仁・松田泰定・木原成一郎・徳永隆治・林俊雄・久保研二・村井潤・嘉数健悟・林楠・藤本翔子      (2012)保健体育科教師の悩み事に関する調査研究.学校教育実践学研究,18:151-158

 ●林楠・木原成一郎・岩田昌太郎(2012)「中国の体育教員養成カリキュラムにおける教育実習に関する事例研究.
  体育科教育学研究,28(1):1-10. 

 ● 嘉数健悟・竹田千裕・岩田昌太郎(2011)教員養成段階における体育の教師志望学生の授業構想に関する基礎的研究
  -器械運動に着目して-.教育学研究ジャーナル,9:11-19.

 ●木原成一郎・岩田昌太郎・松田泰定(2005)第2次世界大戦後の日本において保健体育教師に求められてきた専門的力量.
  学校教育実践学研究,第11巻:pp.51-62 ※リポジトリのアクセス件数 No.1

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 □ 授業研究に関する研究業績 

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 柿手祝彦・濱本想子・岩田昌太郎 (2018)ベースボール型体育授業における「主体性」の育成を意図した実証研究 :
  『学び合い』に基づく守備場面の活動に着目して.中学教育 研究紀要,49:47-52.

 ○小田啓史・東川安雄・齊藤一彦・岩田昌太郎(2016)体育授業におけるタブレット端末を利用した協働的な学びの実態 :

  バレーボールのチーム会議場面に着目して.中学教育 研究紀要,47:49-54.

 〇小田啓史・東川安雄・齊藤一彦・岩田昌太郎(2015)小・中学校の学びをつなげる球技「ネット型」のカリキュラム開発 :
  「キャッチ」を取り入れた簡易ゲームの実践を通して.中学教育 研究紀要,46:65-72.

 〇小田啓史 ・ 福田忠且・ 梅野栄治・垰本美紀・ 東川安雄 ・岩田昌太郎(2014)小・中学校の学びがつながる体育授業の

  あり方 : 水泳領域のカリキュラム設計と指導の工夫を通して. 学部・附属学校共同研究紀要, 42: 97-104. 

 

 

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