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『新しい日常』と『新しい研究室』の始動:with コロナ

 2020年4月24日現在、2月、3月と新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、またたく間に世界全体に広がり、経済や社会、そして教育に大きな影響を与えています。その終息や克服はいまだ途上にあり、収束対策に向けた様々な取組(全国の学校が休校<3/2>,全国緊急事態宣言<4/17>)や努力が、刻一刻と続いています。国内外で、この感染によって多くの方々が亡くなられております。まず、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りすると共に、ご家族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。また療養中の皆様には、一刻も早い快復と日常生活をお祈り致します。  さて、過日3月23日は大学の学位授与式でした。まず、卒業生・修了生のみなさん、本当にご卒業おめでとうございました。すでにあれから約1カ月が過ぎ、コロナの影響の中、新天地で激動かつ誰も経験したことがない世界で日々、四苦八苦していることと思われます。一人立ちされるまでの長い間、皆さんの学業と教育・研究活動を支えてこられたご家族やご友人、そして岩田研OB&OGの方々のご支援に対して、深い感謝の意をお伝えしたいと思います。

 2020年4月現在、新型コロナウィルスの感染がさらなる拡大を続いており、様々な制限が設けられています。それは、入学式や授業(すべてオンライン授業対応)、そして歓送迎会のコンパや課外活動などの自粛(私はまだこの痛手の後遺症を引きつづています。。)等、様々な活動や行事が中止という形になっております。刻々と変わりゆく状況の中で、私たちは何が最善なのかを模索し続けています。それ以上に、卒業生や保護者またご友人の皆様のお気持ちを思うと、つらい判断や断腸の思いによる決断の連続であると思います。 しかし、このような社会的状況、危機的な局面に対し、立ち止まったままでもいけません。今こそ、私たちは日本の社会と共に、そして世界と力を合わせてこの事態に立ち向かわなければなりません。 2年前、2018年7月に襲った西日本豪雨災害。広島も甚大な被害を受けました。未曾有な自然災害を前にして、私は途方に暮れておりましたが、今回の卒業生と修了生の行動力と勇気に大変励まされたことを鮮明に覚えています。私が想像している以上に、今どきの学生は「ガッツ」があり、そして「心優しい」と感じる瞬間でした。また、それが岩田研の「仲間」であることも誇りに思いました。とくに、岩田研メンバーを中心として、ボランティア活動に従事している姿は、今でも私の脳裏に焼き付いています。

 このような混乱期が続く中、“ここから長きにわたる目に見えないウィルスとの闘い”が、さらに始まろうとしています。ぜひとも、広島大学や岩田研での困難を乗り超えてきた仲間だからこそ、力を合わせて、この苦境を乗り越えて、「新しい日常」と「新しい研究室」を摘み取っていこうと決意している次第です。

 それでは最後に卒業式に卒業・修了生たちに贈らせていただいた餞の言葉(岩田研通信第77号からの抜粋:文責は濱本想子<名桜大学>)をさせて頂きたいと思います。

「これから皆さんは3つの扉を開いていくでしょう。1つ目は心の扉。院生は6年間、学部生は4年間を通して、私の心も君たちが接する周りの人の心も開いてくれました。そのまま生きて行って欲しいなと思います。2つ目は岩田研の扉です。君たちは岩田研を卒業・修了するわけではありません。何かあったらいつでもその扉を開いて、会いにきてください。3つ目は未来の扉です。君たちの未来は夢が膨らんでいるはずです。いい未来が待っているので、ぜひ頑張ってください!」(岩田研通信第77号, p.4)

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